パイプカット (ぱいぷかっと)

パイプカットとは、睾丸(精巣)で作られた精子を尿道に送る「精管」を切断する避妊手術のことをいいます。別名で「精管結紮術(せいかんけっさつじゅつ)」といいます。パイプカットによって性行為に支障が出ることはありません。これまで通り勃起を起こし、射精まですることができます。射精する精液の中に、精子が含まれなくなっただけです。

注意事項

手術自体は簡単なもので、傷跡も大きく残ることはありません。仕事や運動も翌日からすることができます。ですが性行為やオナニーは、術後1週間は控えた方がいいとされています。また、性行為ができるようになっても、切断後の精管やその付近に精子が残っていますので、しばらくの間はコンドームなどの避妊具を使用したほうが確実と言われています。ほとんどの病院で精子が完全になくなったかどうか、手術後に精液検査をしてくれるのでそれまでは我慢しましょう。

パイプカット後の、切断された精管を再結合する手術もあります。しかし、再結合後に必ずしも元通りになるとはいえず、精子を出せるようになったとしても精子の生産機能が落ちたために妊娠する可能性は極端に低くなっています。そのためパイプカットを受ける前には、自らの決断が揺るぎないものか、よく考えておくことが大切です。