性器クラミジア感染症 (せいきくらみじあかんせんしょう)

性器クラミジア感染症は、あらゆる性行為(セックス・アナルセックス・オーラルセックス)により感染する病気で、クラミジアトラコマティスという病原体により感染します。性器だけではなく、オーラルセックスにより咽頭(のど)へも感染します。この性器クラミジア感染症に感染していると、HIV(エイズウイルス)への感染が3~5倍になるという報告もありますので、発症・発覚が分かった時点で専門医に治療に行きましょう。

症状

男性の症状

男性が主に感染するところは尿道で、尿道炎精巣上体炎(副睾丸炎)などの病気になることがあります。

細かな症状としては、尿道から膿(うみ)が出たり、排尿時の痛み、かゆみや違和感があります。放置しても自然に治ることもありますが、再発することもあり、 前立腺炎 や 血精液症 (血精液症参照)になることもあります。

女性の症状

女性の場合は、子宮頸管 (子宮入口の管)へ感染し、子宮頸管炎をおこします。その後、腹腔内に進入し、骨盤内で様々な症状が出ます。

主な症状としては、おりものの増加や、意図しない出血、下腹部の痛み、性交時の痛みがあります。ただし、女性の半数以上が全く症状を感じないと言われており、感染したまま放っておくと卵管炎をおこし、 子宮外妊娠不妊症の原因にもなります。淋菌感染症と同じような症状ですので、自身による判断は非常に困難とされています。

口腔の症状

オーラルセックス(フェラチオ)やクンニなどにより、咽頭(のど)にクラミジア感染が起こることがあります。

主な症状としては、のどの腫れや痛み、発熱などがあげられ、風邪と似た症状になり、気付かない事が多いです。放置しておくと咽頭炎や、慢性の扁桃腺炎になることもあります。

治療方法

専門医に出向き、クラミジアに効果のある抗生剤を服用します。抗生剤により症状が緩和されても、不完全な完治となっている場合が多いので自身の判断で完治したと思わず、再検査を受けるようにしましょう。