背面切開(バックカット) (はいめんせっかい(ばっくかっと))

背面切開(バックカット)は包茎手術の一つで、亀頭と包皮が癒着している場合はそれを剥がしたあとに、包皮の開口部分から縦に切開して、亀頭が露出しやすい状態に広げてから縫合する方法です。重度の仮性包茎嵌頓包茎真性包茎の治療に広く用いられています。

背面切開による包茎手術は、所要時間が15分程度と短いのが特徴で、全身麻酔をかけた状態で行われるため、手術中に痛みや違和感を感じることはありません。

メリット

背面切開のメリットは、まず手術時間が短いことが挙げられます。また、包皮を切除する必要がなく、切開する部分も少ない範囲で済むため、身体への負担も少ないといえます。実際に傷の治りが早く、後遺症のリスクも低いようです。

デメリット

背面切開は稀に大きく腫れ上がってしまうケースがあります。余分な包皮を切除するわけではないので、余った包皮がたるんだり、左右に垂れさがって見栄えが悪くなってしまうこともあるようです。

さらに亀頭と包皮が癒着していた場合、傷跡が治ると同時に再び癒着を起こし、手術の効果がなくなってしまうことも考えられます。傷跡も比較的目立ちやすいので、背面切開の包茎手術を検討する際は、きちんと医師に相談するようにしましょう。